素材技術生かした電子部品 NECトーキンが開発に注力 新フェライト材開発 ノイズ対策用 高性能チョークコイル量産

摘要

NECトーキンは、磁性材料を生かしたノイズ対策部品の新製品開発を加速している。新たに透磁率μを一般的なフェライトに比べて1.6倍に高めた高性能フェライト材「S18H材」を開発した。3月からノイズ対策用コモンモードチョークコイル「SCR-HBシリーズ」として月産10万個の規模で量産を開始する。同社は「素材技術を生かした電子部品メーカーを志向しており、フェライトの高性能材料開発を展開しているのもその一環。特に高周波、高速化しているデジタル回路の台頭で、ノイズ対策の重要性が高まっている」(小山茂典社長)として、今回高性能なコモンモードチョークコイルを開発したおの。