携帯電話事業者TD-LTE採用が増加 先月末で21カ国32社 対応端末の増加が背景

摘要

携帯電話の第4世代(4G)に位置付けられるLTEサービスを提供する事業者が世界的に増加している。LTEサービスには、世界で主流のFDD(周波数分割多重)方式と中国政府が推進しているTDD(時分割多重)があるが、最近ではTDD方式(TD-LTE)を採用する事業者が増加している。その背景には、同方式に対応した端末が増えていることもある。通信機器メーカーの国際業界団体GSAによると、LTEサービスの加入者は昨年末で世界で2億人を超えた。3Gサービスより音質に優れ、伝送容量も多い点がユーザーに評価されている。先月末時点で、世界のLTEサービス提供事業者数はl01カ国で279あるが、このうちTD-LTE方式採用は21カ国32社あり、次第に増加傾向にある。FD、TD両方式を採用している事業者は13社。