EV用急速充電器、V2Hの最新技術動向ニチコン

摘要

低炭素社会に向けたEV/PHVを代表とする次世代自動車の普及拡大は地球環境保護の観点から重要なテーマとなっている。CO_2の主要排出国であるァメリカと中国がようやく重い腰を上げて取り組みを表明した。これにより温暖化ガスの削減に対する取り組みの動きが世界的に加速するものと考えられる。中国では2020年にEVを累計500万台まで普及させる政府方針を既に打ち出しており、中国自動車メーカーもEV/PHVの開発を推進しつつある。アメリカではカリフォルニア州のZEV規制により、自動車販売は2018年以降、各自動車メーカーは同州内での販売台数の18%をZEVにしなければならなくなる。欧州においてもフォルクスワーゲンをはじめEV/PHVへのシフトを表明する自動車メーカーが増加してきており、新車種の投入が自動運転化技術と共に注目の的となってきている。IPCCの第5次評価報告書ではCO_2の増加による気温や海面温度の上昇と共に、世界の降雨量の増加等が報じられており、世界の気候変動や災害の増加に大きく影響していることが懸念されている中におい•て、ますます車両の燃費の向上と共に電動化が急がれるところである。