ミリ波

摘要

ドローンが首相官邸に落下したのは昨年4月。飛ばすと警察に通報された時期もあったが市民権を得たようだ▼世界遺産をドローンで撮影するイベントが熊本県宇城市の「三角西港」で9月に開催される。明治時代に日本と世界を結んだ重要な港。当時の洋風建築や埠頭、用水路が残っている▼撮影映像は世界に向けたプロモーションに使われる。夏の風物詩になった旭川市の「田んぼアート」などもドローンで撮影し広くアピールしている。観光名所の空撮映像を活用する事例も增えてきた▼海外では特殊機能を持つ製品開発が進んでいる。網で囲い、障害物に当たっても飛行を続けるドローンは氷河のクレバスの奥や人の入れないマンホールの内部監視に使える▼米国では2人乗り大型製品の実験が始まっている。地雷除去目的のものもある。ドローン用部品生産は中国のシェアが高いが応用は工夫しだい。日本得意の映像監視と組み合わせたシステムはできないか。役に立ちそう。