準ミリ波·ミリ波帯電波ばく露における等価電磁流源推定による吸収電力密度評価に関する検討

摘要

近年，5G等の準ミリ波·ミリ波帯を利用した無線機の実用化に伴い，それらの周波数帯の電波にばく露した際の安全性への国際的な関心が高まっている.ICNIRPガイドラインでは，吸収電力密度に対する電波ばく露の指針値を6GHz以上の周波数帯における基本制限としている.特に極近接して利用される無線機については，基本制限により指針値への適合性を評価する必要性が言及されていることから，吸収電力密度の測定技術が必要と予測される.本研究では波源逆推定法を用いた吸収電力密度の推定法を提案し，数値シミュレーションを用いて28GHzにおいて一般的なアンテナに対して提案手法の妥当性について評価した.