ミリ波

摘要

電気製品を購入するとき、昔は詳しい人に相談するのが当たり前だった▼年代、家電三種の神器と奉られた白黒テレビ、洗濯機、冷蔵庫は誰も使ったことのなかった文明の利器で、家庭の幸福度を表すバロメータだったから、早期導入者のご意見を拝聴した▼新三種の神器は3Cと呼ばれたカラーテレビ、クーラー、自動車。50年代後半からもてはやされた。うんちくを傾ける人もいたが、この頃から販売店が相談を受けるようになり、消費者の指導役を果たすようになった▼今世紀になると電気製品にもデジタル技術が導入されて、デジタル三種の神器が家庭に浸透し始める。デジカメとDVDレコーダ、薄型テレビの3品目で、急激な性能向上と低価格化競争が展開された▼デジタル化は消費者行動も変えた。見ず知らずの人が製品の長所短所を評価し、価格情報も公開され、ネットで購買できる。さらに店頭で確かめる客も増えた。販売単価上昇は、賢い顧客に支えられている。