ミリ波

摘要

ICTの普及はPCの誕生から加速度がついた。軍事目的で開発された重厚長大な電算機が個人の道具になったからだ▼当初は自分でプログラムを組んで動かした。専門家や理系の学生が使いこなしていたが、子どもでも覚えられる「BASIC言語」登場でゲームを作って遊ぶことも流行した▼頭脳となるCPUとデータを保存するメモリーの性能と基本ソフトの機能向上がPCの能力を高め、米国企業がこの分野を寡占してきた。生産は台湾の企業が水平分業で一手に引き受けている▼ICTの主役ともいわれるスマホの登場でCPUや基本ソフトの勢力図は変化した。PCの雄がトップではない。IoT時代を迎え電脳製品開発分野は拡大している▼核となるSoCは通信、映像、音響再生機能も持つ万能チップ。企業に提供していた応用製品開発用ボードを個人向けに売り始めた。これを子ども靴に組み込んだ起業家がいる。行動が確実にっかめる。新規需要開拓競争が始まった。