ルネサス滋賀の8インチライン棟取得 「ローム滋賀」始動 9月からMOSFET試作 IGBT、圧電MEMS製品 19年から量産開始

摘要

ロームは2月1日付でルネサス滋賀工場(大津市)の0.15マイメークロトル8インチウエハープロセスライン棟を譲り受けた。重点分野の車載•産機用のディスクリート部品、庄電MEMS関連製品の供給能力を増強するのが狙い。土地(4万1255平方メートル)、建物(1万5886平方メートル)を含めて16年度だけで総額50億円の投資となる。ルネサスが半年かけて当該ラインの整備などを行い、9月からローム滋賀がMOSFETの試作を始める。16年度以降も設備の追加、改造を進め19年からIGBT、圧電MEMS関連製品の量産を開始する予定だ。ロームがルネサスから取得した半導体生産棟はルネサスセミコンダクタマニュファクチャリング滋賀工場(6インチウエハーライン棟と8インチウエハー棟)の8インチウハーライン棟。マイコン、アナログ&パワー製品を生産。15年4月30日に16年2月1日付でロームがルネスから取得すると発表していた。ロームは当該生産棟を15年4月20日付で資本金4億5千万円で設立したローム滋賀(安芸康夫社長)の本社工場として立ち上げる。MOSFET、IGBTのパワー半導体およびセンサー、アクチュエータなどの圧電MEMSの主力生産拠点にしていく。