ミリ波

摘要

デジタル技術のおかげで便利になったことはたくさんある。時計も一例▼電波時計謹計機能が加わり時刻合わせの手間が不要になった。福島県大鷹鳥谷山山頂のアンテナで発射された周波数40キヘルロツの標準電波と、佐賀県羽金山山頂からの60キヘルロツの標準電波信号で較正される▼標準電波には年、通算日、時分秒曜日情報が組み込まれていて周波数と時間間隔の正確さは10のマイナス12乗。1ナノの千分の1で1ビコ以下。電離層の影響を受けにくい周波数の低い長波を使っている▼PCやスマホの時計機能もネット経由で「タイムサーバー」に接続されるよろになり電波時計と同じ正確な時刻で動作するよろになった。数日間ネット接続していないとズレが生じてくる▼どの端末も「日付と時刻」設定で動作確認できる。柱時計の時間合わせが子どもたちの仕事だった時代もある。「チクタク」という秒刻みの振り子の音。「ボーンボン」と鳴る時報の響きを聞きながら時間概念の体感学習ができた。