業界最薄「薄型電気二重層キャパシタ(DMHシリーズ)」の商品化

摘要

我々の身の周りでは、今まで全くエレクトロニクス技術を使っていなかった製品や、使っていても情報処理能力を持っていなかった製品のスマート化（情報処理機能や管理·制御能力を持つこと）が進められており、それらの性能も年々向上している。たとえば、時計や活動量計、クレジットカードや貼り付け型医療機器等の小型製品でスマート化が進められている。活動量計を例に挙げると、スマート化される前は歩数等の簡単な情報を本体に記録していた。スマート化により、3Dモーションセンサーを搭載し、運動情報を正確に把握する事で正確な消費カロリーを算出し、iPhoneやAndroid端末に送信できるようになった。さらに最新の活動量計では、睡眠状況や心拍•脈拍数、呼気の分析機能など、多機能なモデルが出てきた。このようにスマート化された端末が多機能化や高機能化すると、動作ピーク時の消費電力は増加する。一方で、このような製品は搭載できるバッテリーサイズに制限があり、バッテリのピーク供給電力を上げることが難しい。今後もこのような消費供給電力間のアンバランスは続いて行くと考えており、バッテリの容量を上げることなくピーク負荷をアシストでき、かつ省スペースに実装できるキャパシタの必要性が高まってくると予想している。