介護や警備にICT機器活用人手不足など社会課題解決目指す

摘要

ロボットをはじめICT機器を積極的に活用し、少子高齢化による人手不足など社会課題の解消を図ろうとする動きが目立つ。介護と警備分野でのユニークな取り組みを紹介する。介護業界の担い手不足が深刻だ。厚生労働省は団塊の世代が後期高齢者になる環度に34万人の介護人材が不足すると試算する。社会福祉法人善光会(東京都大田区)はテクノロジー活用による介護現場の「スマート化」を進めている。09年、運営施設での職員の負担軽減や利用者のリハビリ支援用として、業界に先駆けアシストスーツを導入。介護ロボットや睡眠状態を把握するセンサーなど、これまでに約130種類のICT関連機器を比較検証してきた。コストや感度、使いやすさを精査して現場で活用し、成果を上げている。