ミリ波

摘要

"キングオブホビー=趣味の王様"と呼ばれたアマチュア無線。(総務省が11日発表したデータで1月末の局数は40万1013局▼19年12月末比で1106局減少。アマ無線情報サイトのウ"hamlife.jp"は「11年3月11日の東日本大震災でアマ無線の活躍が報じられ開局ブームが起きて減少に歯止めがかかったが、5年期限の免許更新をしない局があり今は月1000局ほど減っている」と分析▼11年周期の太陽活動極少期と重なって外国との交信がしにくいこともあり、開局や再開局した人たちも興味を失い閉局する人が増えているようだ。アマ無線バンドを聞いても極端に空いている▼悪条件下でも海外交信=DX QSOができるPCを無線機に接続して行う"FT8"などのデジタルモード通信も開発されているが、無線局工事設計書の変更手続きが必要で、いまひとつ普及しなかった▼この手続きの簡素化をはじめ、無資格者のアマ無線利用機会拡大、周波数の追加割り当てが検討されている。有資格者の下で、17歳以下の青少年だけが国際宇宙局との通信を無資格で行えた制度を、年齢制限なしで全アマ無線局対象に広げる。趣味の王様の復活は、日本の電子技術底上げにも通じる。