主要電子部品メーカー19年の経営戦略電波新聞社アンケート

摘要

電子部品メーカーは19年に向け、成長市場での事業拡大を継続させるとともに中長期視点での新規市場開拓、新規事業創出への取り組みを加速させる。電波新聞社は主要電子部品メーカーを対象に、「19年の経営戦略」に関するアンケートを実施した。それによると、19年の電子部品市場は、やや不透明ながらも成長の継続が見込まれる中、電子部品メーカー各社は19年度も売上高•営業利益ともに成長の継続を一目指す。特に営業利益は多くの企業が18年度見込み比で2桁増益を目標に置く。アプリケーション別では、自動車やFA•産業機器、通信インフラ関連市場などへの展開を加速させ、中長期での成長戦略を強めていく姿勢が浮き彫りとなった。19年度の設備投資計画も18年度と同様に高水準が続く見通し。18年度前半の為替見通しは、1ドル=110円台前半を軸とした推移を予想する企業が多い。米中貿易摩擦への対応では、現状では大きな影響を受けている企業は少ないものの、先行きに向けて、中国からの生産シフト等での対応を検討している企業が多い(アンケートは18年12月上旬に主要電子部品メーカー各社にアンケート用紙を配布し、12月下旬までに回答があつた33社を対象に集計•分析した)。