エネルギー法に基づいた制振補強建物の換算九億: 履歴型ダンパーを用いた制振補強建物の耐震性評価

摘要

This study is to propose structural capacity index, I_s~(CON), which is converted evaluation of seismic capacity of seismic retrofitted buildings with hysteretic dampers based on the energy balance method. At first it is proposed that the I_s~(CON) of SDOF is explicitlyexpressed by amount of absorption energy of buildings. Then it is expanded to the expression of MDOF considering damages concentrated in a particular story. Using results of seismic response analysis, it is confirmed that the I_s~(CON) is able to properly evaluate the seismic capacity of buildings with hysteretic dampers.%兵庫県南部地震（1995）では，1981年以前に建てられた既存建築rn物で多くの被害が生ずることが明らかとなった1）。1995年10月にrnは「建築物の耐震改修の促進に関する法律（耐震改修促進法）」が制rn定され，2006年1月には耐震化の目標（耐震化率90％）が盛り込まrnれた耐震改修促進法の一部改正2）が行われており，近年，公共建築rn物を中心に構造耐震指標J∫（以下，従来法Jβ値とする）による耐震rn診断・耐震補強が精力的に実施されている。現在，耐震改修指針3）rnに基づいて，ブレース接合部の靭性能の改善，ブレースの増設によrnる保有水平耐力の増強などプレースを用いる方法が一般的に広く普rn及している。しかし，ブレースを用いた補強方法では周辺フレームrnの強度・剛性が不足することがあり，鉄骨付きフレームを増設するrnことなどが求められる。一方，履歴型ダンパー等の制振部材によるrn既存建築物の耐震補強では，従来のプレ∵スによる強度抵抗型の補rn強に比べて，既存部と補強部の接合をダンパー耐力を制御することrnでより簡素化することがで号る。そのため，採用事例も増えつつあrnり4）5），制振による耐震改修ガイドライン6）も作成されている。