遺伝的アルゴリズムと応答曲面を適用した船体中央断面の構造最適化に関する研究

摘要

船体構造設計において，船体中央横断面の部材配置，部材寸法等を初期設計段階で大略的に決定することは重要な項目であり，比較的短時間で行うことが求められる.これまでは，既存の構造を基に熟練者の経験に基づいてルール計算を行いながら各部材の板厚，補強材の位置を決定していたが，近年，遺伝的アルゴリズム等を用いた最適設計手法により，船体中央横断面の最適構造を求めることが実設計に適用され始めている.しかしながら，初期設計段階で適用できる効率的な最適化手法は，いまだ設計で用いられていないように思える.