台湾のPWB20年8月出荷額586億強台湾ドルフレキシブル基板の落ち込み大きく

摘要

2020年の台湾のプリント基板産業の出荷は、勢いはあまりなカゝつたものの、前月までは、前年同月比でプラス成長を維持してきた。しかし、8月に至って大きくブレーキがかかつている。8月における台湾のプリント基板産業の合計出荷額は586億4537万台湾ドルで、前年同月比で1.89%のマイナス成長となった。特にフレキシブル基板の出荷額の落ち込みが甚だしく、前年同月比で10.79%の二桁減少の151億4961万台湾ドルとなった。台湾のフレキシブル基板の主要な用途は、スマートフォンをはじめとする各種モバイル機器で、例年であれば生産体制が上がってくるこの時期に足踏み状態になりつつあるということは、主要ユーザーである、米国Apple社の販売状況が、当初の計画通りに進hでいないことをうかがわせる。このため、大手フレキシブル基板メーカーは、いずれも前年同月比で8月の出荷額を大きく減らしており、年初からの出荷額累計も、僅かながらマイナス成長となつている。このような状況が第4四半期も続くようであれば、通期での出荷額合計がマイナス成長となる可能性もある。特にトップメーカーのZD Technology社の8月の出荷額は、12.75%の減少で、全体を押し下げている。