中間調

摘要

「鼻」で酔いを軽減……凸版印刷が簡易的なゴーグルとスマホを使ってバーチャルリアリティ(VR)を体験できるサービスを配信した。高い精度で作成したVR作品は，まるで本物のような臨場感を感じることができるせ、VRの技術には問題点もある。「VR酔い」の存在だ。VR酔いとは，VR内の視点の動きと，実際の人間の動作とのズレによって生じる，乗り物酔いのようなものだ。動画の描画数を増やす，画質を向上する，などで軽減できると言われているが，このほどアメリカの大学で新しい解決法が考案された。その方法はVRの画面上に「鼻」を表示するというもの。人間は通常，無意識ではあるが視界の中央には常に鼻が映っている。これを再現することで酔いを軽減できるという。技術的なものに限らず，複雑な問題も凝り固まった考えを取り去れば，意外と単純な解決方法が見つかるのかもしれない。