染色仕上: 物理的加工

摘要

テキスタイルに対してナノ銀粒子を添加するに際して、最小の濃度を用い、かつ、材料上で最大濃度を達成できるようにするための試みとして、漂白およびマーセル化綿布に対してCF4プラズマを用いた。布上の銀濃度はICP-MS法(容量結合プラズマ質量分析)で測定した。繊維表面のモルフォロジーは走査型電子顕微鏡(SEM)で観察した。表面の化学的変化の評価に、X線光電子分光法(XPS)を用いた。銀を添加した布の抗菌効果をEnterococcus faecahsおよびPseudomonas aeruginosaを用いて試験した。最もよい結果は、30nmの銀粒子で機能化したプラズマ処理綿布に対して得られた。この結果は、布表面がプラズマによって効果的にエッチングされたことを示しており、結果として、銀粒子の良好な付着性が得られた。CF_4プラズマは、染色された綿布の色に影響を与えない。綿の力学的性質はプラズマ処理後も変化しない。