2008年電子情報通信学会ソサイエティ大会開催

摘要

2008年電子情報通信学会ソサイエティ大会が、9月16日（火）～19日（金）まで川崎市の明治大学理工学部で開催される。通信学会は看と秋に大会を開催しているが、今回は2006年春（国士舘大学）以来の関東での開催となる。秋のソサイエティ大会は、基礎・教会ソサイエティ、通信ソサイエティ、エレクトロニクスソサイエティの3ソサイエティが合同して開催する。セッションは企画セッションと公募セッションに分かれ、企画セッションは27件、公募セッション講演数は一般セッションとシンポジウムセッションを合わせて1618件、前年（1711件）比で若干の減少となる。なお、英語によるセッションは年々増加傾向にあり、今回は前年より17件多い112件。参加者数は、延べ6800名を超えると大会事務局は予想している。予想参加人数は、講演数をベースに計算したもので、最近減少が目立つ企業の研究者の発表件数が反映されているとも言える。tいずれのソサイエティでも2005年の北海道大学での大会から、発表件数は減少気味になっている。一般的な傾向として、大学では学会での発表を奨励しているものの、企業では学会発表よりも事業化開発に力が入っているようで、発表件数の減少傾向は下げ止まっていない。通信学会では、学生の理系離れ、会員数の減少も発表件数の減少の遠因と見ている。電子情報通信学会会員数は、1993年に40,260名を数えてピークに達した後、減少トレンドに転じ、2006年に33,857名となった。2007年に増加に転じたが、今後の推移はまだ見えていない。とは言え、通信業界自体は活気があり、研究テーマも多い。