チャーム•ボトムの八ドロン原子核物理の最近の展開

摘要

今世紀に入って、チャーム•ボトムといった重いクォークを含むハドロンについて、従来のクオークモデルでは説明できない多くのェキゾチックハドロン状態が加速器実験で発見されました。これらはX, Y, Z, P_cなどと名付けられ、テトラクォークやペンタクオークなどの候補として有力であると考えられています。エキゾチックハドロンの研究は、量子色力学の基本的性質（カラー閉じ込めやカイラル対称性の自発的破れ）を理解する上で重要です。また、チャームハドロンが原子核の中に入ったチャーム原子核を考えて、核媒質中のチャームハドロンの性質が研究されています。本講義では、量子色力学の基本的な事柄から初めて、重いクォークおよびハドロンの有効理論を説明して、最近のチャーム•ボトムのエキゾチックハドロンおよび原子核の研究の話題を紹介します。