空間プログラミング: 実世界とバーチャルリアリティ空間の連携によるエージェント使用環境構築手法の提案

摘要

近年，稼動中の生産システムのメンテナンスを，IT技術により遠隔から行うリモートメンテナンrnス環境の構築が進んでいる．現在我々は，これを更に発展させ，メンテナンスを行う作業者が現場にいながらにrnして適切な診断・処理を行うエージェントを自動的に取得し利用することができるような，エビキタスメンテナrnンス環境の構築を目指している．今回，発達の目覚しいVR（バーチャルリアリティ）技術をメンテナンス環境rnに導入し，空間プログラミングという概念に基づくVR環境の構築を試みた．空間プログラミングにより，場所rnにだけ依存した処理を行う従来のVR空間では不完全であった，状況も判断して行う処理も極めて強力かつ柔軟rnに可能となる．プログラミング環境にはVR空間そのものを用い，ウオークスルーしつつ処理プロセスを配置しrnていくことで空間プログラミングが行われる．また，このVR空間を作業者・設備等の存在する美空間と連動さrnせるにあたり，作業者の位置を検出するのに使用するデバイスとしてICタグ（RFIDタグ）を，表示装置としrnてHMD（ヘッドマウンテッドディスプレイ）を採用した．以上により，我々の目指すユビキタスメンテナンス環境が実現される．