応用プログラムの走行モード変更を可能にするプロセス制御機構

摘要

計算機で扱う処理やサービス処理の提供形態が多様化しており，サービス処理の内容や実行状況にrn合わせて，効率良くサービスを実行する適応型制御が求められている．システムコールは，応用プログラム（以rn降，APと略す）がオペレーティングシステム（以降，OSと略す）に処理を依頼する機能を提供する．システムrnコールの処理は，プロセスの走行モード変更の処理を伴うため，オーバヘッドが大きい，そこで，本論文では，rnプロセスがAPを実行する走行モードについて，プロセス走行中に自由に変更する適応型制御のプロセス制御手rn法を提案する．提案手法は，大きく三つの特徴をもつ．一つ目は，プロセスの走行中に走行モード変更を可能にrnし，二つ目は，自プロセスだけではなく他プロセスの走行モード変更も可能にしている点である．三つ目は，走rn行モード変更の機能をシステムコールライブラリ内に実現することにより，既存APのロードモジュールの修正rnが不要な点である．したがって，従来の手法ではできなかった事例として，これまでに開発されている豊富な既rn存APのロードモジュールをそのまま利用して，他のプロセスから走行モード変更を制御することができる．更rnに，評価により，システムコールのオーバヘッドの削減に有効であることを示すとともに，実トランザクションrn処理での効果予測を示す．