空間双方向予測に基づく画面内符号化方式

摘要

符号化効率の改善を目的として，画面間符号化で利用されている時間双方向予測の概念を画面内符rn号化に導入した新しい画面内予測方式を提案する．この方式では，マクロブロックにおけるサブブロックの符号rn化順序を変更し，2種類の単方向予測モードを符号化対象サブブロックに適用する双方向予測手法を導入するこrnとで，空間双方向予測を実現している，空間双方向予測における予測値は，各単方向予測が生成する予測値を画rn素単位かつ画素間の距離に応じて暗黙的に設計された重み係数を用いて加重平均することで導出される．更に，rn上記符号化順序の変更の有無をマクロブロックごとに適応選択することで，局所的な空間相関に追随した予測rnを可能としている．符号化実験の結果，提案方式はH.264 High Profileの画面内符号化方式と比較して，同一rnPSNRのもとで平均6.9％，最大9.3％の符号量削減を確認した．