大域的輝度変化に対応したハードウェア実装が容易な高速オプティカルフロー演算

摘要

あらまし　ハードウェア実装が容易な，大域的輝度変化に対応できるオプティカルフロー演算の高速化を提 案する・前フレームのオプティカルフローを利用したイクレーション法における初期フローの生成，対角4画 素を用いた局所平均の導入，それによるガウスーザイデル法のパイプライン化と並列化，更にsuccessive over relaxation法の適用により，オプティカルフロー計算における全演算量のうち，90％を占めるイタレーションの 演算量を5％に削減し・同時にスループットの向上を図った・その結果，VGA30fpsのオプティカルフロー計算 を，約30MHzで実時間処理できる見込みを得た．