参照系ブラインド信号分離による胎児心電図抽出法に関する研究

摘要

現在、胎児心疾患の診断に超音波診断法が広く用いrnられている。しかし、超音波では臨床上重要な胎児不rn整脈の診断が困難であり、胎児心電図を用いることがrn望ましい。このような考えから、母体腹壁誘導法を用rnい胎児心電図を抽出する試みがこれまでにも行われrnたが、有効な抽出法はほとんどなかった。問題点の多rnくは佐藤らの参照系ブラインド信号分離において解rn決された。このアルゴリズムでは参照信号の誤差にrn対するロバスト性があることが分かっている。しかしrnながら、参照信号の誤差がどこまで許容されるのかはrn明らかになっていない。超音波ドプラから胎児心拍にrn対応した弁の動きが検出できることから、それを用いrnて参照信号を生成することが実際的である。しかしなrnがら、実際のR波と推定されたR波のタイミングには”rnずれ”が生じる可能性がある。本研究では、まずこの参rn照信号の誤差を考慮したシミュレーションを行い、分rn離アルゴリズムのロバスト性の許容範囲を確かめる。rnさらに、その結果を実データを用いてR波を推定したrn結果と比較することによりドプラ信号から生成されrnた参照信号の誤差がその範囲内にあるかどうかを検rn証した。%Blind source separation using reference signals (BSSR) is very useful especially when target signals have distinctive features, where the performance of separation is known to have robustness against uncertainties of the reference signals. Here, detail properties of the robustness were investigated by diluting spike waves included in the reference signal, widening the spikes, and altering the order of evaluation function. Practical applications of BSSR demonstrated availability of ultrasound doppler to generate the reference signal, because errors contained in the reference signal generated from the doppler were shown to be within the range against which BSSR is robust.