弥生の研究教育棟I-REF

摘要

築15年の建物の改修です.施主である東京大学創造情報学専攻は，当初秋葉原駅前の高層ビルのワンフロアおよそ900m~2を借りて情報理工学の研究活動を展開していました.そのワンフロアは適切な近代建築であり，均質でユニバーサルな執務環境を実現していました.そこでの7年の生活の間に，彼らが視認性や音響をコントロールする間仕切りを設けたり，無目的な広場のような空間を運用するようになったりと，当初の均質な空間の中に，自分たちなりのムラをつくりながら生活していたのが印象的でした.