U-35 Young Architect Japan

摘要

「多様な光のあるガラス」をテーマに35歳以下の若手建築家7組による指名設計競技が行われ，最優秀賞1点，優秀賞2点が選ばれた(審査員：太田浩史佐藤淳平沼孝啓相武弘明).本展ではこのコンペの最優秀案を原寸で実現，また提出された7組の案をパネルと模型を展示している.最優秀を獲得し，今回実現した高栄智史氏による「primitive(glass)hut」は，ガラス素材の透明性に着目した作品.壁•屋根をガラスで構成した一畳程度の小空間である.提案時点では一枚のガラスの厚みを変化させることでガラスが持つ魅力を探るという試みであった.今回，案を実現するにあたりAGC旭硝子の製品である透週率33%の熱線吸収板ガラス(サンユーログレー)を9枚ずらしながら積層させることで，徐々に光が吸収され透明から不透明になっていく様子がうかがえる.展示された作品は内部に入ることち可能で，光の透過性の変化や反射，プリズムなどガラスがっ<る多様な光を楽しむことができる空間になっている.