土浦市消防本部消防庁舍

摘要

建物の老朽化と，庁舎の狭隘化や分散化による市民サービスの行政低下が指摘があり，これらの課題を解決するため，大型物販店舗が撒退した駅前再開発ビルをコンバージョンして新市庁舎が整備された.元の大型物販店舗としての天井が高く広々とした建物の形状を生かした，緩やかなカーブを描き一本に繋がるカウンターと，ゆとりある待合スペースを持つ市民総合窓口を整備している.カウンターは市民とのコミュニケーションを図るべくその長さを最大限確保すると共に，執務室が分断されることもなく市民総合窓口(ワンストップサービス)の運用にも有効な形状となっている.また，土日や夜間など閉庁時間でも利用できる市民ラウンジを配置し，誰にでも使いやすい庁舎を実現した.