ソウル建築都市ビエンナーレ/シカゴ建築ビエンナーレ

摘要

今回が初開催となるソウル建築都市ビエンナーレは， ディレクターにァレ八ンドロ •ザエラ•ポロとヒユンミン•ペイを迎え，（IMMINENT COMMONS」を 全体テーマとして開催された.建築単体ではなく， 都市との関係に目を向け，建築と都市政策の間の繋 がりを強化することが明確に意図されている.ザハ • ノ 、ディドの設計による東大門デザインプラザのテー マ展「CITY COMMONING」では，世界各地の55 団体がコモンをリサーチしたドキュメントが展開し， それぞれの都市においてコモンがどのように捉えら れているかを俯瞰的に把握でぎる内容になっている. Donuimun Museum Villageで開催されたもうひと つのテーマ展示「NINE COMMONS」は，都市に存 在するコモンズとして環境的コモン(水,空気，火,大地） と，技術的なコモン(つくる，動ぐ交流する，感じる，再 生する）を位置付け，これらと建築の関係を問う.展 示そのものは現在形で語られているが，少し先の未 来におけるコモンズと建築のあり得る関係について のプロトタイプだ.集落のように住宅スケールの建 物が集合した展示会場もあいまって，来るベぎ都市 のプロトタイプが一時的に実現している状況を生み 出していたと解釈でぎるかちしれない.