茂木町まちなか文化交流館「ふみの森もてぎ」

摘要

この施設は，かつてたばこ産業で栄えた茂木町のまちなかを，町民が安心して生活できる「くらしのよりどころ」へと転換を図るための拠点施設として計画された.「図書情報館」，「歴史資料展示室」，「展示·町民ギヤラリー」，「体験研修室」，「ブックカフェ·まちかどサロン」等の機能を複合させて，子どもから高齢の方まで，町民が自らの活動を楽しむ場所となることを目指している. 敷地は，この土地の人なら誰もが知っている300年続いた酒造蔵元の跡地で，仕込み蔵や土蔵が残っていた.これらを活かして場所をつくることに決め，仕込み蔵は，一旦丁寧に解体し，材料の腐朽の度合いを1本ずつ調査し，腐朽個所は接ぎ木などにより処置して再度組み上げ，土蔵は曳き家して，それぞれギャラリーとして再生した.