自動日射調整ガラスが広げる建築の可能性

摘要

関西国際空港対岸のりhくうタウンに建てられた医療施設「メディカルりhくうポート」は，がh専門の高度医療を提供すると共に.立地を活かして国際医療交流を推進し，世界トップレベルの医療従事者の育成を目指しています.設計にあたっては，居住性と環境性能の両立をテーマとして掲げました.建物全体で大容量の太陽熱温水器，ICTを活用した見える化や照明·空調制御技術の導入など. さまざまな環境配慮技術を用いています.その中で大阪湾に面し西側に開いた1階ェン卜ランスホールで.日射熱取得を制御するSAGEを採用しました.医療施設では日中も窓が閉じたままになることが多いです.しかし私たちは快適性を追求する中で窓を開さたいと思い，自動で調光できるちのを探していた時にSAGEに出会いました.ここでは SAGEによる調光と連動して空調温度も設定し，居住性と環境性能のノ('ランスを保っています.SAGE のおかげで日射率を予想できたので，空調温度をコントロールしゃすく，省エネに繋がっています. ハイサイドには一般的なガラスを組み合わせたので.日射熱を遮りながらも自然光を確保でき，余分に照明を付けることがなくなりました.クライアントからは窓際にいても暑くなく，快適に過ごせていると好評です.遮光時も隣接する公園の綺麗な松林が見え.眺望の面でも大きな役割を果たしています.