index architecture

摘要

3月24日(木)，東京都渋谷区のSHIBUYA CAST.SPACEにて，今日急速に発展する人工知能(AI)を使い，建築に関する情報の高度利活用の促進を目的とする研究プラットフォーム「index architecture/建築知」の設立発表シンポジウムが開催された.本プラットフォームは.新建築社が2018年1月に設立.研究アドバイザーに日建設計DDL (デジタルデザインラボ)，砂山太一氏 (sunayama studio)，木内俊克氏（木内建築計画事務所）が参画する.本シンポジゥムでは，参画者らによる，発足から1年間の基礎研究の成果発表と，AIによる情報利活用事業を行うゲストを交えたディスカッションを実施.テーマである「建築のための知のインフラ」のあり方について，意見が交わされた.まず，マネジメントを担う砂山氏は，「index architecture/建築知」が，「①人工知能技術の研究」と，「②建築分野特化型データベース構築の研究」のふたつを進めてきたと解説.①は，機械学習•自然言語分析といつた最新技術と，建築情報の分析の結びつけ方を考えるもので，日建設計DDLが研究を主導する.②は，分析の「素材」となる建築情報を集めたデータベースの構築手法を検討するもの.雑誌『新建築』の掲載情報を対象に，砂山氏と木内氏が主導する.現在は，DTP化された2005年以降の『新建築』に掲載された，約3,000件の作品において.データベースの構築•検証が行われている.将来的には,1920年代からの全巻に入力範囲を拡張し，ここで得られた知見をもとに.建築事務所などが保有する膨大な建築情報の解析•利活用へ応用していきたい.との抱負を述べた.