京都みなみ会館

摘要

京都の地で55年の歴史を刻んできた老舗映画館の移転に伴う改修工事である.通信技術の向上により，私たちはどこにいようとも日常の情報網から離れずに暮らすことができる.その中で映画館は，街に分布する数少ない非日常体験の空間と言えるだろう.来訪者は暗闇の中ふかふかの椅子に身をあずけ，スクリーンに映るここではない場面へ連れ出されていく.