緊急地震速報に対応した24時間地震収録サーバシステムの開発

摘要

本件は、南海トラフ巨大地震をはじめとした大規模災害報道への備えとして、放送エリア内に設置した情報カメラの映像を1台の端末で一括制御し、24時間ループ収録できるサーバーシステムを開発したものである。本システムは、10Mbpsで40系統の入力に対応し、約1800時間の映像を収録できるサーバーシステム(2012年度開発）、タッチパネルで簡単に各情報カメラの映像を一括操作できる端末、およびMXFファイル（XDCAM形式）への変換サーバー（2013年度開発）とで主として構成されている。本開発の大きな特徴は、各情報カメラを設置している地点の緊急地震速報、および情報カメラ映像による揺れ検出を活用することで、自動的に地震発生前後の映像を収録サーバーから切り出してMXFファイルを動的に作成し、共有サーバーにアップロードする機能を有する点である。現時点では最終的にVTRで送出しているが、将来のファイルベース送出にも柔軟に対応出来る構成となっている。