世界の軍用銃第6回FN M1910/M1922【拳銃編】

摘要

この連載では、主に第二次大戦で使用された各国の軍用銃について解説する。第6回目となる今回は、名匠ジョン•ブローニングが設計し、士官たちに愛用された傑作自動拳銃FNM1910とその派生モデルM1922を取り上げる。1855年1月23日、アメリカのユタ州オグデンで、のちに「銃器設計の天才」として名を轟かせることになるジョン•モーゼス•ブローニングが誕生した。彼は、現代弾薬の完成期であり銃器のォートマチック•メカニズムの登場期でもある19世紀末から20世紀初頭にかけて、小は隠匿性に優れる小型拳銃から大は機関銃に至るまで、さまざまな銃器とそれらに使用する弾薬を設計。時代もプローニングにとって追い風となり、彼が手掛けたオートマチックの銃器は、数多くが試作の域を越えて実用銃として量産化された。