鉄鋼原料・電力炭輸送で海外向け長期契約を拡大欧州・アジア現地法人の運航船隊も拡充へ

摘要

「ドライバルク部門は、全部門が拡大基調だ」（倉本博 光 代表取締役専務経営委員）という日本郵船。同社は中 期経営計画『New Horizon 2007』の経営戦略に掲げた 『海運事業の拡充』と『企業基盤の安定化』に基づき、 「長期契約を固めつつ、新造整備を進めている」という。 ドライバルク部門は、『海外ビジネスの拡充』という事業 戦略の下、中国鉄鋼メーカーとの鉄鉱石輸送、韓国・欧 州向け石炭輸送など、海外企業との長期契約を次々と獲 得している。ケープサイズを中心とした堅調な市況を背 景に、今後も業容拡大を目指す同社のドライバルク部門 について倉本専務は、「ケープサイズやパナマックスを長 期契約で固めていくのが現在の戦略だ」、「安定収益部門 と市況ビジネス部門のバランスが重要になってくる」と いう。同社のドライバルク部門（鉄鋼原料船、一般不定 期船、石炭船、チップ船など）の現状と今後の事業展開 などについて、倉本専務に聞いた。