世界の図書館情報学教育

摘要

日本の図書館員養成の現状と課題について考える際，世界の各国•各地域で行われている養成教育の状況を整理し，そこで抱えられている問題点を整理することは有益と言えるでしよう。図書館情報学教育部会では，昨年度の第2回研究集会において「図書館員養成のための教育課程編成ガイドライン」をテーマとして取り上げ，欧米の動向を中心に検討しましたが，今回の全国図書館大会第10分科会では，国際交流事業委員会と共催し，国際図書館連盟(IFLA),韓国図書館協会(KLA),アメリカ図書館協会(ALA),アリゾナ州図書館協会(AzLA)など，海外の図書館団体で主要な地位にある方々を発表者に迎え，それぞれから各国·各地域の図書館員養成教育の現状を報告いただくこととなりました。国内で図書館員養成に大きな影響力をもつ筑波大学の状況なども踏まえながら，図書館情報学教育の最新動向や，今後の図書館員に求められていくスキル，さらには履修カリキュラムの質的保証，基準の設定，i Schoolの国際的連携といった，今日的な課題について掘り下げていきたいと考えています。11月1日(土)午後，皆さまのご参加をお待ちしております。