小児図書館活動40周年

摘要

私は児童図書館に最初から関心があったわけではない。私のライフワークである患者図書館の調査研究を進めているうちに，1970年代は小児病棟での図書館ボランティア活動(以後，小児図書館)が空白地帯であることを知った。当時の日本の小児病棟ではボランティア活動と言えば「遊び」と「学習支援」はあったものの，「読書」活動は全国的に非常に稀であり，関東地方では皆無であったのでパイオニア精神でもって活動を開始した。