気仙沼図書館の震災後10年: 「つながる図書館」を目指して

摘要

東日本大震災から10年が経とうとしています。今，新しい気仙沼図書館の窓からは，穏やかに光る内湾の向こうに，黒々とした気仙沼大島と白いアーチ形の大島架橋，そして3月に開通する三陸沿岸道路気仙沼湾横断橋の美しい姿を見ることができます。地震と津波に見舞われ，ガレキの山と化した沿岸部の光景も，道路等のインフラが整備され，防潮堤や工業団地，商業施設，住宅建設と着実に復興へと進み，震災以前の街並みが思い出せないほど様変わりしています。