読書バリアフリ一法と公共図書館等の障害者サービス

摘要

読書バリアフリー法の話に入る前に，この原稿のタイトルにもある「障害者サービス」について確認したいと思います。障害者サービスは，「図書館利用に障害のある人々へのサービス」であり，その目的は「すべての人にすべての図書館サービス，資料を提供すること」にあります。簡単にいえば「誰でも利用できる図書館にすること」です。障害者への対象別サービス，特別なサービスではないことに留意してください。もちろh.恩恵的サービス，福祉サービスではありませh。これから話す読書バリアフリー法に関することは.現在障害者サービスを実施しているかどうかにかかわらず.すべての図書館•学校図書館•大学図書館が考え，行わなければならないことです。読書バリアフリ一法そのものの解説は別稿を参照いただき，ここではこの法律を受けて図書館が何をするべきかを考えていきます。