生分解性繊維

摘要

生分解性繊維とは、「微生物が分泌する酵素で分解可能な高分子系繊維」を言う。まず微生物が分泌する加水分解酵素によって高分子鎖が切断されて低分子量化合物になり微生物体内に吸収される。微生物体内ではさらに酵素作用によって二酸化炭素と水に分解され自然に戻される。繊維技術の開発は、絹や羊毛等の天然繊維の機能性を模倣することで発展してきた。繊維の利用も、繊維間に空気を蓄えて保温し人体を保護する衣料用途のみならず、合成繊維を中心に工業材料として産業をささえてきた。