Taking a Leadership Role Towards a More Sustainable and Family-Focused Lifestyle After the Great East Japan Earthquake

摘要

近年，我が国においては年少人口の減少，老年人口の増加，単独世帯や夫婦のみ世帯の増加等の世帯構成の変化，婚姻年齢の上昇，未婚率の増加等の人口構造の変化が見られる．これらの変化に連動して，家族はさまざまな問題を抱えている．少子化による子ども同士の交流減少，ひきこもり，高齢者の孤独死，貧困，家族共有時間の減少，長時間労働，児童虐待，ドメスティック・バイオレンス，ジェンダー役割の偏り等である，このような家族間題の状況下で起こった東日本大震災とそれに続く福島原発の事故は．未曾有の大災害となり，多くの人々に生活危機や困窮をもたらした．一方で，震災は快適で豊かな生活を享受してきた日常を見直すターニングポイントとなり，家族をはじめとする身近な人々の大切さや絆，近所づきあいの重要性が再認識された．電力不足，原発事故による環境汚染は，未来世代のための持続可能なライフスタイルの追求という課題と，何を大切にして生きるのかという問いを突きつけている．震災後私たちが直面する問題は複雑に絡み，多次元であるからこそ，問題解決における家政学の役割は重要で，リーダーシップを発拝することができる．持続的で，家族や家庭生活に関心をおいたライフスタイルを指向していくために，日本の家政学の専門家たちは，人々の生活の本質的ニーズに関心を寄せ，これからも協働していく．%In this paper, I would like to depict Japanese families in recent years first. Then, I will refer to the Great East Japan Earthquake, which I cannot avoid because of its significant influence on our lives. Lastly, I will state our commitment and action plans.