X線診断時に患者が受ける線量の調査研究（2011）によるアンケート結果概要一撮影条件に関する因子を中心に

摘要

平成19年度「X線診断時に患者が受ける線量の調査研究班」として調査報告を行った．中間報告1では線量を推定するにあたり関連する事項について検討してあり，ディジタル化が進み，ディジタル装置の中でもflat panel detector(FPD)装置は，撮影条件より線量を低減できる可能性が伺えたとある．中間報告2では，線量について，ディジタル化に伴って，一般撮影の線量は増加傾向であったとあるが，中間報告1においてFPDによる低減の可能性を示すことができた．また近年，電子カルテの導入に伴い，フイルムレス化が進みつつあり，中間報告2においてはFPD，フイルムレス化　モニタ診断の組み合わせでは更なる線量低減の可能性を示唆した．この調査報告を踏まえて，今回はその後の動向についてアンケート調査を行ったので，そのうち線量以外の結果概要を報告する．%We carried out a questionnaire survey to research on radiographic conditions in 3000 institutes. We discussed on radiographic conditions to estimate patient exposures. The collection rate was 24.7%. Most of the institutes shifted to the use of high-voltage generator, digital devices, and filmless equipment. We did not see a shift in this survey of radiographic conditions compared with the 2007 survey.