肝細胞がんの検査2: X線CT検査

摘要

肝臓がんのCT検査について解説した.肝臓dynamic CTは肝臓がんの画像診断において大きな役割を占める中，撮影時には造影法，画質と線量，撮影タイミングなどさまざまなテクニックが要求される.多時相撮影が行われ，肝臓がんの検出には微細なCT値差の描出が要求され被ばく線量は高い部類に入る.また，造影剤による副作用および腎機能低下などのリスクもある.検査目的に合った最適な検査の実施には，医療スタッフ全員の英知が結集され行われるものと考える.本稿が肝臓がんのCT検査において一助になれば幸いである.