移乗サポートロボットHug T1の紹介

摘要

移乗をリフトによる吊り上げではなく自らの足を地に着けて行えることは人としての尊厳の観点から重要である.本機器は単軸動作ではなく多軸複合により座面高や体格に合わせ適切な軌跡にて重心移動から起立を促す動作を実現している.装具による人体拘束をできる限りなくすことにより快適に短時間で移乗することができ，活動意欲の向上にもつながる.移乗支援を必要とする環境はベッドサイド，トイレなど空間的制約があることが多い.本体の小型化と寄り付き性を向上することで対象者•実用シーンの拡大を実現することができる.これらの焦点に対する開発の取り組みを紹介する.