温暖化対策における土木学会の動き: 地球温暖化対策特別委員会の発足と活動

摘要

土木技術者の地球温暖化対策への貢 献に関して、学会員、そして社会全体に 対して認識を広め、その深化を図ること を目的として、2008年3月の土木学 会理事会において、当時の石井弓夫会長 の提言による会長特別委員会「地球温 暖化対策特別委員会」が発足した。こ の委員会は図に示すように「委員会」の 下に、各種行事などの企画運営、広報活 動などを担当する実働部隊としての 「幹事会」（地球環境委員会メンバーと各 調査研究委貝会からの派遣幹事で構 成）と三つの小委員会（将来の気温変化、 海面上昇など関係者が具体的検討、研 究を行う際の前提条件を整理して提示 する「地球温暖化影響小委員会」、温室 効果ガス発生抑制技術やエネルギー供 給方法改善技術などを集約する「緩和 策小委員会」、海面上昇対策技術や異 常気象対策技術などを集約する「適応 策小委員会」）を設置し、また、地球環 境問題に携わった学会の研究者、専門家 からなる「アドバイザリー会議」を設置 し、委員会の運営に対し助言を受ける ようにしている。