戦略的な維持管理の取組み

摘要

河川維持管理の主な対象は河道と堤防である。河道は区間ごとに形状や河床材料が異なり、植生や流水の作用によって絶えず変化していく。特に、発生する頻度や規模が不規則である洪水により河道には大きな変化が生じ、その変化は一様ではない。堤防は歴史的に築造された経緯からその構成材料は多様であり、基礎となる地盤も場所ごとに異なる。河川維持管理の目的は、場所ごとに異なる河道や堤防の変化をとらえ、適切に維持、修繕し各施設の機能を維持することにある。