伊豆高原における遠隔型自動運転モビリティの実証実験: 地域社会に必要とされるモビリティサービスを目指して

摘要

静岡県東部の伊豆半島は、首都圈から近く、風光明媚な観光地として以前より多くの観光客でにぎわってきた。当社は東京都·神奈川県の沿線地域を中心に事業を展開しているが、伊豆半島においては1960年の伊豆急行線の開業にはじまり、ホテルや観光施設など観光產業の経営を行ってきており、重要な拠点となっている。一方、観光地としては近年さまざまな課題が顕在化してきており、特に公共交通を使用して観光する場合、バスやタクシーなど二次交通の担い不足による利便性の低下が顕著になってきている。今回は、二次交通を利用した観光の利便性向上を図る観光型MaaS「Izuko」と連携した遠隔型自動運転モビリティの実証実験を実施した。