H．264のIntra予測残差に対する適応的変換基底関数を用いた映像符号化方式

摘要

次世代の放送技術として，スーパーハイビジョンと呼ばれる超高精細映像（8K：7680×4320画素，4：4：4色差フォーマット，10bpp，60fps）が登場している．現行のHDTV（1920×1080画素，4‥2：2色差フォーマット，8bpp，30fps）と比較して，解像度だけでなく，色差フォーマット，ビット深度，フレームレートのいずれも向上しており，高い臨場感が期待されている．蓄積用画像としての高画質の椎持や映像制作における編集の容易さを考慮すると，すべてのフレームをIntraフレームで符号化することが望ましい．しかし，情報量の増加に伴って超高精細映像に村する所要ビットレートも増大するため，符号化方式には従来以上の符号化効率を実現する新規符号化ツールが求められている．