避雷器と出会って60年，その思い出: ギャップレス避雷器の開発と普及

摘要

避雷器は1940年頃から炭化珪素(SiC)素子と多重ギヤップからなる弁抵抗形が主流となっていた。1970年代には酸化亜鉛(ZnO)素子を使用したギャップレス避雷器が出現して，その高性能·高信頼性·低コスト·コンパクト性から世界の主流となり現在に至っている。本稿では，ギャップレス避雷器の研究·開発·普及を中心に，避雷器と出会って60年に及ぶ私の経験と思い出について紹介する。画期的な新製品開発·普及における戦略·苦心(苦労)·継続的な努力などの必要性について.各位の認識向上に少しでもお役に立てれば幸甚である。